ただ作文を書いても、記述力はつきません。
記述力をつけるためには、論理的に説明する作文の練習をすべきです。
これは、ある問題について答えを導くことを目的とし、そのための論理過程を示す作文です。
たとえていえば、数学の式のようなものです。
記述力というのは、論理的な説明のことですから、後者の説明的な作文の練習が必要です。
仮に自分は小説家になりたいという人がいたとしましょう。
あるいは詩人になりたいという人がいたとしましょう。
その人こそ、後者の説明文的な作文の勉強を徹底的にすべきでしょう。
詩や小説を書く場合には、物事や人物の行動・気持ちの観察が必要ですが、この観察とはただ目に映るものを見ることではなく、論理の力で本質を洞察することだからです。
また、小説や詩が、あるテーマを描き出すように構成するのも論理力だからです。
自分の使う表現技法が適切・有効なものであるのかを判断するのも論理力だからです。
もっと根本的な着想すら、その作家の全経験を総合し抽象化する論理の問題であると思われるからです。